商品情報にスキップ
1 3

映画『バレンと小刀 時代をつなぐ浮世絵物語』パンフレット

映画『バレンと小刀 時代をつなぐ浮世絵物語』パンフレット

通常価格 ¥1,200 JPY
通常価格 セール価格 ¥1,200 JPY
セール 売り切れ
税込み。

INTRODUCTION

NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』や映画『国宝』の大ヒットで、浮世絵や歌舞伎といった江戸の伝統文化に初めて触れ、沼にはまる人々が急増している2025年。ドラマに合わせて東京国立博物館で開催された特別展『蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児』には20万人を超える来場者が押し寄せ、7月には北海道小樽市に浮世絵美術館も開館してと、浮世絵への関心は高まっている。

浮世絵人気を支えるのは、1928年(昭和3年)創業のアダチ版画研究所である。江戸時代後期に、世界最高峰といわれるまでに発展した浮世絵の版画技術を守り、継承することまもなく100年。これまで版元として北斎、広重、歌麿、歌麿など、江戸時代の名作を復刻し国内外に届けてきたが、近年、新たな現代の浮世絵を創作するプロジェクトに挑戦している。世界を舞台に活躍する草間彌生、ロッカクアヤコ、アントニー・ゴームリーなど様々なアーティスト38名を絵師に迎え、ゼロから浮世絵を作り出すコラボレーションである。およそ5年かけて86作品を制作し、2025年春に東京国立博物館で開催される「浮世絵現代」展での発表を目指す。

受けて立つ彫師と摺師にとって、絵師たちが託した原画とアイデアは何もかもが革新的で、浮世絵表現の常識を覆すものばかりだ。しかし、職人たちは静謐な空気が満ちた工房で、江戸から伝わる超絶技巧を駆使して浮世絵に仕上げる。時には絵師の鋭い指摘に試行錯誤しながら、小刀とバレンでさらなる高みを求めていく。

監督は『≒草間彌生 わたし大好き』(08)、『氷の花火 山口小夜子』(15)、『掘る女 縄文人の落とし物』(22)の松本貴子。ロッカクの指先から生まれる色の重なりや、草間の迷いのない筆使いを超クローズアップで撮影した創作風景はアートファン必見だろう。『べらぼう』の時代では男性中心だった世界に若い女性職人が増え、地方在住でも子育て中でも摺師の仕事は両立可能という現実も教えてくれる。

浮世絵とはその時々で人々が注目するものを取り上げるものだった。唯一無二の版元、アダチ版画研究所の企みは斬新でありながら、原点回帰なのである。まさに「令和の浮世絵」の誕生を目撃するドキュメンタリー作品が完成した。

あらすじ
江戸時代に隆盛を極め、ゴッホなどの印象派にも影響を与えた浮世絵版画。令和の今、江戸の美意識と技術を継承するアダチ版画研究所が、“現代の浮世絵”を創造するプロジェクトに挑戦した。絵師は草間彌生、ロッカクアヤコ、ニック・ウォーカー、アントニー・ゴームリーなど、世界的アーティストの38名。およそ5年かけて86作品を制作し、2025年春に東京国立博物館で開催される「浮世絵現代」で発表することを目指す。古典的な浮世絵とは違う世界観と多様な表現にたじろぐ若き彫師と摺師たちは、絵師の鋭い指摘に苦悩しながらも、職人としての矜持から粘り強く原画の美を掬い上げていく。カメラは浮世絵の新たな世界を模索し、殻を破る職人たちを追う。

STORY

江戸時代に隆盛を極め、ゴッホ、モネなどの印象派にも影響を与えた浮世絵版画。令和の今、江戸の美意識と技術を受け継ぐアダチ版画研究所が、“現代の浮世絵”を創造する一大プロジェクトに挑戦した。ゴールは2025年春に東京国立博物館で開催される「浮世絵現代」だ。それは最先端の芸術を生み出した北斎、広重などの名匠のように、世界的に活躍するアーティスト38名が絵師になる一大プロジェクト。約5年間で86枚の浮世絵版画を誕生させる舞台裏に、カメラは静かに潜行する。

アダチ版画研究所は1928年(昭和3年)に創業者の安達豊久が「浮世絵文化によって培われた伝統木版画の魅力を、多くの人に伝えたい」と立ち上げた版元だ。現在は版元、彫師、摺師が1つ屋根の下に集う社屋兼工房を東京・目白に構え、江戸時代と同じ材料と制作方法で浮世絵復刻版を制作している。

一方、会長の安達以乍牟には構想があった。時代ごとに支持されるものに関わり続け、浮世絵の可能性を広げていきたい。安達会長始め、前社長の中山年や現社長の中山周の3人は、現代の絵師との出会いをコンセプトに、国内外で活躍するアーティストとのコラボレーションに取りかかった。安達会長自らがまず最初に口説いたのは、日本を代表する前衛芸術家の草間彌生だ。浮世絵とのコラボレーションに目を輝かせた草間は、想像を超えた完成作にほれぼれとしていた。

この成功からプロジェクトは2019年に本格的に始動する。オファーしたのは、色彩のシャワーが幸福感をもたらす新進気鋭のロッカクアヤコ、ニューヨークで活動するストリートアーティストのニック・ウォーカー、パブリックアート作品で知られる彫刻家アントニー・ゴームリー、厚塗りした絵の具の筆を残す「対話」シリーズの李禹煥(リ・ウファン)など、国内外で活躍する作家たち。浮世絵と自作とのケミストリーに好奇心を隠せない彼らがアダチ版画研究所に託した原画は、古典的な浮世絵とはまったく違う世界観と多様な表現に満ちていた。

彫師歴18年の岸千倉、摺師歴15年の岸翔子や後輩の鈴木茉莉奈たちは、それぞれの絵師が提案するアイデアにたじろぎ、細かな模様や微妙なグラデーションに息を凝らす。しかし、職人としての矜持から粘り強く原画と対峙し、バレンと小刀を頼りに原画の意図と美をていねいに掬い上げていく。妥協のない絵師の指摘に苦悩しながらも試行錯誤を重ね、浮世絵の新たな世界を模索する彼らに、殻を破る瞬間が訪れた。

*お一人様2部までの販売となります。制限以上のご注文はキャンセルさせて頂く場合がございます。予めご了承ください。

詳細を表示する

You may also like