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映画『恐怖分子 デジタルリマスター』パンフレット

映画『恐怖分子 デジタルリマスター』パンフレット

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INTRODUCTION

まるで世界が僕の傍で甦るかのようだ
エドワード・ヤン、その原点──

1986年に発表された『恐怖分子』は、エドワード・ヤン長編第3作にして、台湾ニューシネマの到達点のひとつである。台北という大都市を舞台に、偶然に交錯する複数の人物たちの運命を、鋭利な構成と冷徹な視線で描き出した本作は、現代都市に生きる人間の孤独と不安を、サスペンスの形式を借りて極限まで研ぎ澄ませた傑作として高く評価されてきた。

『恐怖分子』の恐ろしさは、暴力そのものよりも、誰かの何気ない行為が、別の誰かの人生を思いがけず傷つけてしまう都市の構造にある。現実と虚構、観察する者とされる者、書くことと生きることの境界はゆらぎ、観客は次第に、この都市全体が見えない緊張の網の目でできていることに気づかされる。つながりながら孤立する現代社会を生きる私たちにとって、本作はますます切実な同時代映画として迫ってくる。都会に暮らす人々の不条理や孤独を浮き彫りにした群像劇の傑作である。

STORY

80年代半ばの台北。街で起きた銃撃事件を偶然撮影した若い写真家は、その現場から逃げ出した少女の姿をカメラに収める。一方、医師の夫と暮らす女性作家は、新作の執筆に行き詰まり、夫とのあいだにも微かな亀裂を抱えていた。通信機材を取り扱う会社を経営する元恋人、事件を追う刑事、街を漂う若者たち——

無関係に見える人々の人生は、あるいたずら電話をきっかけに、思いもよらないかたちで少しずつ結びついていく。誰かの孤独、誰かの嘘、誰かの欲望。ささいな選択や偶然のすれ違いは、やがてそれぞれの関係に見えないひずみを生み、日常の奥に潜んでいた不穏を浮かび上がらせていく。交わるはずのなかった人々の運命は、静かに、しかし確実に絡み合い、やがて取り返しのつかない地点へと向かっていく。

*お一人様2部までの販売となります。制限以上のご注文は
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