INTRODUCTION

ザ・ビートルズ、デビュー60周年!
最高傑作『ホワイト・アルバム』誕生に遭遇した1人の青年が
ビートルズと過ごした奇跡の8日間

それは、忘れていた写真から始まった。
カナダの映像作家でエミー賞を2度受賞している本作の監督ポール・サルツマンは、1968年、失恋の傷を癒しに北インドのガンジス川ほとりにあるマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーのアシュラム(僧院)の門を叩く。そこで思いがけず出逢ったのは、世界的ロックバンド「ザ・ビートルズ」のジョン、ポール、ジョージ、リンゴの4人だった。彼はそこで瞑想を学びながら、ビートルズのメンバーと共に過ごした奇跡のような8日間を多くの写真に残していた。しかし、帰国後、その写真を地下室の倉庫にしまったまま、32年後に娘の一言で思い出すまでその存在すら忘れていたのだった。
サルツマンは再び発掘したその写真をきっかけに、彼の人生を変えた瞑想とビートルズとの出会いについて考えながら、それまでの人生を振り返る旅に出る。本作は、その旅路を記録しながら、本邦初公開となるビートルズの貴重な写真を始め、関係者のインタビューを通して、ここでしか見られないビートルズの新たな素顔を垣間見ることのできる貴重なドキュメンタリーだ。

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